2011年6月16日木曜日

瓦礫と汚泥とハエと月




 ほんの数日だけども、岩手県釜石市に滞在。瓦礫・汚泥処理。いやはや大変。思ったよりスコップ作業はオジサンにはきつく、腰やられる(笑)。全身筋肉痛(^^ゞ 瓦礫も、ありとあらゆるものが混合されてて時間がかかるかかる。釘踏んだり、少し切ったりと、やはりこういう作業はなめちゃならんなぁ。スンごく頑張った気になっても、ほんの数メートルしか瓦礫がなくならない・・・。








 すこし復帰している町の交通網・・・と思ったらまだ手つかずな地域はたくさん。海に近づけば近づくほど風景はまったくかわる。


 やっぱ行かないとわからないこと。町の匂いにやられる。そりゃそうだ。潮のきつい匂いがこびりついている。温かくなってきた分、その「匂い」も「臭い」になっている。うーん。あと、今は「ハエ」が大発生。それも大きい大きい。アブくらいあるハエばかり。集めてきてくれと言われていたハエ取り紙が大活躍。


こんなに大量のハエは生まれて初めて見る。寝ててもハエに何度となく起こされた。






 従兄が勤めている教会(新生釜石教会)に滞在。今の彼はある種の有名人になっていて、まぁ、ひっきりなしに訪問者や取材や面会と、横から見ていても休む間もなく、大変だろね。「かつての大蔵くんの気持ちが今になってわかったよ(笑)」なんて笑い飛ばしているけども、、、「かつて」って(笑)。でも、うん、同情します。ぶつけどころもないもんね。どんどん愚痴って愚痴ってくれ~。



しかし、やはり町の人との交わりもとても濃くて、豊かで。そりゃここまでくる3か月に色々あったはず。でも今はペースをつくって焦らず。


笑って泣いて文句言って慰めて受け入れて、、、、これまでの色々な話を聞いた。



 月に1,2度やっているという焼き肉パーティーにも参加させてもらう。避難所や道行く町の人、とにかく誰でも寄ってってください、というBBQ。50人くらいの人が集まったかなぁ。なぜかカシオのポータサウンドがどこからともなく現れ(笑)、ミニライブもやった。楽しかったね。






ホント、50人いたら50種類の被災ストーリーがある。



その夜、喉が渇き深夜に目が覚める。妙に明るい外。出てみると、まぁ~美しい美しい、雲ひとつない月夜。ひとりしばし堪能。




大槌、大船渡、陸前高田にもよったけども、とりあえず表現できる言葉がまだ見当たらず




7 件のコメント:

  1. お仕え様でした。
    私も、人の前でやれチャリティーライブやらする立場としても
    一度は足を運びたいと切に願っています。
    子どものいる私に主が道を開いてくださるだろうか。。。。
    それもできたらこの1、2ヶ月のうちに。。。。
    祈らんば!

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  2. きっと ものすごく密度の濃い旅だったんでしょうね
    お手伝い お疲れ様でした
    …すこしでも 早く
     各地の 方々が
     それぞれの 日常を 取り戻されますように……

    …ハエが大きいんですか……(^^ゞ
    岩手あたりだと大きなアブがいる話を
    聞いたことがあったんですが……
    臭い も 実際に腐っていくものも
    きっと 夏にかけて まだまだ 大変ですね……
    …ハエ取りも 蚊取り線香とか虫よけとか
    かやとか いろんなもの 必要になりそうですね……
    現地に行かれた方のお話を聞いて
    ああ いろんなものが必要なんですね…と
    改めて はっとさせられる想いです・・

    …誰でも参加できるバーベキュー
    ほんのひとときでも 現地の方々の
    気持ちが あかるくなることを
    切に 切に 願うばかり です

    …すこしでも 早く
     それぞれのかたが 落ち着いた生活を 送られますように

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  3. ジンライム♪2011年6月16日 21:13

    陣内さん
    本当に本当にお疲れさまでしたm(__)m
    その後、お体の具合はいかがですか?
    どうぞお大事になさって下さいね。

    数々のお写真を拝見していると、やっぱりあの日が思い出されて。。言葉がありません。
    でも、一歩ずつ着実に前に進んでいるのだなぁ~というのも読み取れて、皆さんの逞しさに胸が熱くなります。
    日々の現実はまだまだ想像以上に厳しいのだとは思いますが。
    そんな中でのコンサートはひと時皆さんの心の癒しになったのでしょうね(^-^)
    陣内さんの歌声には、そんな素晴らしい力がありますから!

    私も、自分なりに何が出来るのかを、ず~っと模索し続けてゆきたいと思っています。

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  4. おうみじま2011年6月16日 22:02

    自然のこわさも美しさも感じた旅…でしたね。

    ピアノの写真ひとつ見ても、物悲しい…

    ミニライブや作業を通して、皆さんに少しでも心安まる時ができたら何よりですね。

    アチラコチラの痛みが早くよくなりますように^^

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  5. 復興支援作業、お疲れさまでした。

    腰の具合は大丈夫ですか?


    昨年から長男が会津若松市の短大に通っており、

    今回の地震・原発の恐怖は他人事ではありません。

    幸い会津地方は被害も少なかったようで、

    現在も無事に学生生活を続けております。


    長男がなぜ福島にご縁があったのか

    まだ答えは出ていませんが、

    福島県住人として被災地の方々を想う気持ち、

    自分に何かできることはないか?と考えることは

    これからの人生の大切な経験になると信じています。


    原発事故の早期終息と被災地の早期復興、

    東北の皆さんの幸せを願っております。

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  6. 『瓦礫と汚泥とハエと月』 という題は、現地の状況を上手く表していますね!!

    それでも陽は昇り、月は満ち欠けし、地球は回っている。
    最後の写真の青空が眩しいです。

    現地の空気を吸いながらの大変な作業から戻ってすぐの、学生さん達へのお話、一緒に聴いてみたかったです。

    支援と義援は異なるのだと知り、自分に出来る支援を続けています。
    まだ時間のかかる被災地復興まで、息の長い支援が出来れば、と思います。

    本当に、お疲れ様でした。
    心や体のお疲れが、一日も早く治りますように!

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  7. 陣内さんお疲れさまでした。

    先日、ネット記事でボランティア作業で破傷風にかかる方がいると書いてありました。
    クギを踏んだり、手を切ったりして感染するそうです。
    陣内さん
    これからも現地に行かれる事があるかも知れません。
    どうかお気をつけて下さい。

    私が現地に行っても使いものにならず、迷惑をかけますので募金or寄付と言う形で後方支援を心がけます。

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