2008年8月10日日曜日

からあげ


「イベントが終わった後には、から揚げを楽しんでくださいね」
大分県中津市のグレース保育園の園長先生から何度か言われた言葉だったけれど、ちょっと意味が分からないまま現地に向う・・・。

 いや、しかし9日の土曜日は近年まれに見るほど「焦った」。お昼過ぎに出発する飛行機を取ってあって、これもまたお盆前の週末だからなかなか思うようにゲットできなかった。さすが、どの便もどの航空会社も満席でパッツンパッツン。意外に荷物が多かったのと、日曜日早朝に戻ってからの移動の為に車で出かける。首都高に乗ったまではよかった。もちろんいつもよりも1.5倍くらいに余裕を持って出発したつもり・・・。が、しばらく走ったところで渋滞情報が急変。事故でもあったのか、掲示板は真っ赤っかになり、中心部は車が動かないと・・・。うう、掲示されている時間ではこりゃまにあわないぞ、と一般道へ。環七で羽田へむかう。いやはや、これまた色々な地域のナンバープレートをつけた車であふれてて、大混雑。2箇所の交通事故と数箇所の工事車線規制も加わって、どうにもこうにも羽田に近づかない。このままでは危ないと思ったのでフライトデスクに電話しつつ向う。「ギリギリまで待ちますのでお気をつけて」。車乗り捨てて電車にするか、いや、もうその時間も間に合わない。このフライトを逃すと夕方の公演に向う手段がなくなってしまう・・・。夕方まではどの便もどの航空会社もアウト。キャンセル待ちなんて恐ろしい・・・ヤバイぞ~。とにかくとにかく一分でも早く・・・。おぉ、こういう時に自分が事故を起こすってのもありがちだぁ、いそげ~、でも気をつけろ~、集中だぁ~。車内で一人叫びながら向かう・・・。
 しかし、羽田空港でも車と人が信じられないくらい混んでいて、かき分けかき分け進む。・・・嗚呼、無情にもカウンターに飛び込んだときには2分遅く、すでにキャンセルの人が僕の代わりに進んで行ったということ。拝み倒してもダメ。「今日公演があって・・・」「しかし、この便はもう不可能です。申し訳ございません。」こりゃホントやばいぞ・・・とりいそぎ他の手段を。次の便をキャンセル待ちし、他の航空会社にもキャンセルをかけるしかない。新幹線という手もあるか・・・あ、とりいそぎ現地に連絡説明して・・・。
 そこに、さっき飛び込んだカウンターのお兄さんが息を切らせながら声をかけてくれる。「他社さんですけど、お近くの別の空港ならば、一席だけたった今、空きがでました。失礼とは思いつつ、勝手ながら即座に予約を押さえさせていただきましたぁ!」・・・そのお兄さんの機転のお陰で奇跡的に一席とれた。予定とは違う航空会社、空港だけれどもそれならギリギリ間に合う。・・・あぁ助かった。なんて素晴らしいお兄さんだ!なんと情けない自分だ。こういうヤバサは最近ほとんど経験していなかったのに、お盆シーズンをナメていた・・・。
 
 開演ギリギリに間に合い、何とか無事に「平和の夕べ」というグレース保育園のコンサートは終わった(いや、己の心中が一番平和でなかったけれど・・・爆)。子供たちも想像以上にノリが良くて、一時間以上も騒ぐことなく面白がって聴いてくれた。感謝。園庭で夜店風に色々なブースを作っていて、その中でCDも売らせてもらう。「CDいかがですかぁ~」「え~っ、くれるなら聴いてあげるよ」「う~ん、ただならちょうだい♪」カワイイ子供たちにからかわれながらも、無事に終わった安堵でフンワリと幸せな僕。そこに冒頭のから揚げが・・・
 知る人ぞ知る、日本一のから揚げ消費地区が中津市なのだそうだ。大分県だから当然「とり天」という鳥の天ぷらがメインかな?なんて思っていたら全然違った。から揚げ屋さんが何軒もあり、独自の味で勝負していて、市民の皆さんはいつもから揚げを買って帰って食べるのだそうだ(ウチではあまり作らないほど)。写真のバスケットの中にも、骨なしから揚げ、ねじりから揚げ(タレ、塩)、砂肝から揚げ、皮から揚げと5種類も入っている。美味しい・・・。保育園の先生たちとの打ち上げで堪能させていただく。そして、鈴虫の音を聞きながら夜は更けて行った・・・いやはや、疲れたぁ(自業自得)。それにしてもあのカウンターのお兄さんのお陰。あのSさんというお兄さんの機転がなければどうなっていたことやら・・・大分焼酎を御土産に買った。

 今朝起きたら、アブラゼミからミンミンゼミへと鳴き声のメインが変わっていることに気付く。暑さのピークは過ぎたのかな?

0 件のコメント:

コメントを投稿