2011年3月14日月曜日


 11日は「武蔵野福祉作業所」でのコンサート。今年でもう4回目になる。初めてやらせて頂いた時の感動は小著『そして僕は、今日も歌おう。』にも書かせてもらったけれど、あれ以来の付き合い。
「まってたよ~」「今年も盛り上がろうーねー」


 嬉しい言葉をもらいながらコンサートスタート。毎年のようにとても素直に楽しんでくれていた。
・・・くしくも『 Where is God 』を歌い終えた時、揺れた。それは5、6分間。
「大丈夫だからねー!落ち着いて~っ!」
そういいながら、そのままだと飛んで行きそうなPAスピーカーをはずす。興奮と恐怖で騒然とした会場だったけれど、声掛け合って励ましあって抱き合って落ち着いた。
「情報を収集してきますから、分かるまではこのまま動かずに、陣内さんの歌を聴きましょ~っ」
センタースタッフもバタバタ。予定を変えてスローな曲を落ち着いて歌ったりして、サポートの馬原美穂にも最後手伝ってもらう。
「もう大丈夫だから、やっぱ楽しいのやってよー」
情報はまだなので、最後に楽しい曲をいくつかやった。とても盛り上がってくれたけど、どこかしら世の中が心配なみんな。スタッフの情報が知らされる。
「まだよくわかりませんが、交通手段が大変ですからいまから対策を考えます!」
あたふたした中でコンサートを終了。また来年もくる約束をして、とにかく教会へ。
一枚のガラスと、荷物や時計、飾りや本などが少々散乱していただけで済んだ。とても古い建物なのでもしかして大変かもしれない、と感じていたが良かった。。。

でも、「良かった」などとは簡単に言えないほどの被害が時間と共にニュース特番からわかってくる。遠方の弟経由で連絡がとれはじめて、やっと兄弟家族が無事なのをしる。でも、被災地には親戚も知り合いもいる。連絡は取れない。焦る。最近はじめたFacebookがとても役立った(竹善さんも大変そうだった)。ある程度の情報が入り始める。時間と共にその甚大な被害があらわに。

こんなときに何が語れるのか。悩みながらも受難節第1日曜日。
そして色々な事がつぎつぎと起こるので、宇部の稽古に行くのを一度は躊躇。でも演出の品川さんに説得されて宇部へ。21日の本番までに最後の通し稽古。もちろん皆さんも色んな意見や気持ちを抱えながら稽古。
「演っていいのか?」「メッセージを重ねよう!」「義援金を募るべきだ」「何かできることは」etc.

 今回の災害で、生まれ育った町がまるごとなくなってしまった知人がいる。自分の「故郷」を受け止めて関わっている今回の舞台だけに、考えることが沢山ある。

 東京にもどると電車は少なく、食料は無い、ガソリンは売り切れ、電気も暗い。
しかしなによりも避難している方々が、少しでも必要な「もの」や「こと」を手にすることができますように。


 各々できっと何かが出来るはず。皆さんもぜひ行動を起こして下さい! くれぐれも冷静に。 募金やチェーンメール、こういうときにはマユツバなものも沢山あるのでより確実な方法をとってください!!  

7 件のコメント:

  1. 何をどう語れば良いのか言葉がみつかりません。身内が居なくても映像を見ているだけで涙が溢れてくるのですから、被災者の皆様の悲しみ苦しみは計り知れません。その気持ちに寄り添いたいと思いつつ何もできない無力さを感じています。これ以上被害が大きくならないこと、被災者の方々の心のケアを祈るのみです。先生をはじめ、身内や友人がいらっしゃる方々が一日も早くその無事を確認することができますように。(チェーンメールは何通か来ましたが、しっかり止めました!あとは節電。寒くても我慢です!!)この震災を通して日本が…世界が一つになるときなのかもしれませんね。God Bless You

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  2. 地震の日から まるきり 実感のないまま 過ごしてます…
     あの日は JRが止まって困ったくらい で
      なんだか 被災地からみたら
      とても 安全に過ごしてしまったのが どこかしら 後ろめたい感じ かも……

    今日も 昼間 防災とか米軍とかのヘリの音も ひっきりなしですし
    今も (夜中なのに)市の広報スピーカーが
    停電のお知らせを流してますし
    ああ こういうときほど 
    ゆずりあいって 大事なんですな と
    実感させられるばかり です……
    (もちろん 節電も大事ですね……)

    電車がとまった・本数が少ない
    お店で売ってるものがすくない とか
    自分のとこの不便なんぞ
    被災地の大変さからしたら
    なんでもないんでしょうね…と 想いつつ
    やっぱり 電気がないと困る 電車がないと困る
    なんだか 卑近な問題ばっかり考えてしまうところです……

    テレビの映像はショッキングすぎて
    ついつい ラジオとか ツイッターとかで
    あったかさのある情報を求めてしまっていたり…
    …そうして 自分になにができるか を
    大してなにもできないけれど
    これから 考えていくしかないかな と 想うところ です

    今は ただ ただ ただ ただ
    ひとりでも多くのかたが救われる こと
    すこしでも 早く いろんなひとのところ に
    穏やかな日常が戻りますますように
     と 願うばかり です……

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  3. 来週の舞台の成功、お祈りしています。あと、CDはもう完成しているのでしょうか?震災の悲しみの中にいる方々に勇気を与えるような歌を作っていただけたらと思ったのですが…間に合いませんね。今先生にできること。祈ること、歌うこと。先生の歌声で一人でも多くの方の心の傷を癒して下さい。私が癒されたように…。

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  4. 地震後の陣内さんの消息が分からず心配しました。
    ご両親はご無事なのですね。
    親戚の方がご無事なのを祈るばかりです。

    宇部演劇も開催されるのかも分からず
    今日事務局に電話して、予定通りだと聞きました。
    どんなことがあっても駆けつけますよ。

    今回の地震、埼玉に住む娘夫婦も影響を受けました。
    今一番大変なのはスーパーに物がないことです。
    落ち着くまで食料や生活物資を送ることになりそうです。

    お付き合いしている(かってお付き合いした)
    被災地域に住むファンの方々の消息が心配で
    ドキドキしながら電話しました。
    みなさん無事で、久しぶりに話が出来て良かったです。

    これからは、募金などの形で自分なりの気持ちを表すつもりです。
    演劇の会場でも募金箱を設置して下さいね。

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  5. しろです。三陸沖では今までも頻繁に地震が起こっていました 1-2年前にも栗原という宮城と岩手のちょうど中間の山の下が震源地で旅館がのみこまれたのを覚えている方も多いのでは・・・今回は三陸沖が震源地のため津波という今まで私も見たことのない被害となってしまいました 私の故郷もちょうどこの宮城と岩手の間 内陸の私の実家はなんとか助かりましたがそれでもやはりこの寒さの中ライフラインが止まりようやく今朝電気が復旧し、携帯も繋がり無事を確認できました 地震は本当に日本のどこで起こっても不思議ではありません 本当に心が痛みます 犠牲になった方々には心からご冥福をお祈り致します

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  6. 3月11日 東日本の大地震で都内の9階に住んでいた
    私は 揺れで本当に一瞬死ぬかと思いました。
    1ヶ月前に事業縮小の為リストラされて、
    会社都合なのでとりあえず3月10日まで
    会社に在籍ということになっていました。
    そして3月11日これからどうしよと
    思っているところに地震でした。
    被災された方のことを思うと
    家があり生きているだけでもどうにかなると
    思い 頑張ろうと思いました。
    今、私は無職で 何もできない状態ですけど
    ネットで何か お手伝いできないかと
    考えています。

    お亡くなりになった方々のご冥福をお祈り致します。


    陣ちゃんもいろいろな形でみんなを勇気付け

    頑張ってください。

    応援しています。

    宜しくお願いします。

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  7. おうみじま2011年3月15日 22:33

    今日初めて家族や知人と連絡が取れ、言葉にならない声で安堵している被災者の様子をテレビで見ました。胸が痛かったです。
    god bless you、この言葉を見つけた途端、あぁこう祈りたかったんだ!と私の中の色々な思いが一つになり、被災地に思いを馳せることができました。祈ることができて嬉しい、という感覚に捕らわれたのは初めてでした。
    日常生活が崩れ、些細なことにでもストレスに感じてしまう自分がいますが、被災地の方々の苦労を考えるととても小さなことです。自分にできることを精一杯していきたいと思います。

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